PILLAR 06 / 07
組織と文化
この柱で見ること
部署の枠を越えてAIの活用を進める体制と、小さく試して共有する文化があるかを見ます。
なぜ大切か
AIの活用は、業務の部門とIT部門、経営と現場が一緒に進めることで定着します。失敗を責めずに試し、成果を共有する文化があると、使い方が自然に広がります。
5つの段階で見ると
| 段階 | 状態 | この柱では |
|---|---|---|
| Lv.1 | 未着手 | AIの活用を進める体制がなく、部署ごとの判断に任されている状態です。推進の担当と相談の窓口を決めることから始めます。 |
| Lv.2 | 試行 | 一部で試す動きがありますが、共有の場や判断の手順が決まっていない状態です。横断の会議体をつくる段階です。 |
| Lv.3 | 部分活用 | 横断の体制があり、成功例を共有している状態です。業務の手順を文書にし、属人化を減らす段階です。 |
| Lv.4 | 全社展開 | 部門とIT部門が一緒に使い方を考え、社外とも協業している状態です。変化を経営から社員に説明し続ける段階です。 |
| Lv.5 | 価値創出 | 試す・共有する・広げるが組織の習慣になっている状態です。この文化を保つ仕組みを続けることが目安になります。 |
段階ごとの次の一歩
Lv.1〜2(未着手・試行)のときの一歩
- AIの使い方やリスクについて、社員が相談できる窓口(担当者や社内のチャット)を決めます。
- 使い方や成功例を共有する場(社内のチャットや月1回の共有会)をつくります。
- 経営から社員へ、AIで仕事がどう変わるかを説明する機会を設けます。
Lv.3(部分活用)のときの一歩
- 業務の部門とIT部門が参加する、横断の会議体を設けます。
- AI導入の判断を、誰が・どの手順で行うかを決めます。
- 小さく試した結果を、成功・失敗にかかわらず共有する決まりをつくります。
Lv.4〜5(全社展開・価値創出)のときの一歩
- 業務の手順を文書にし、担当者によるばらつきを減らします。
- 特定の人しか分からない業務やシステムを洗い出し、引き継げる形にします。
- 取引先や外部の専門家と、AI活用での協業を検討します。
診断で確かめること(本格診断の10問)
- AI活用を進める横断の組織や会議体がありますか?
- 使い方や成功例を、社内で共有する場や仕組みがありますか?
- 失敗を責めず、小さく試すことが歓迎されていますか?
- 業務の部門とIT部門が、一緒にAIの使い方を考えていますか?
- AIの使い方やリスクについて、社員が相談できる窓口がありますか?
- AI導入の判断を、誰が・どの手順で行うかが決まっていますか?
- 業務の手順が文書になり、担当者によるばらつきが少ないですか?
- 特定の人しか分からない業務やシステムが、少なくなっていますか?
- 取引先や外部の専門家と、AI活用で協業していますか?
- AIで仕事がどう変わるかを、経営から社員に説明していますか?
この柱の記事
広げる / 組織と文化 / 人材AI推進の体制のつくり方:横断の会議体・推進役・相談窓口AI推進の体制は、経営陣の責任者、部署をまたぐ会議体、全体をまとめる推進役と部署ごとの推進役、相談と事故の窓口の4つで組み立てると動きやすくなります。既存の会議や窓口を生かし、会社の規模に合わせて小さく始めます。嵐 保憲2026-10-26ユースケースと効果 / データAIで変わる法人営業 経験とデータを組み合わせる営業の進め方法人営業でのAI活用は、見込み客の見極め、事務作業の削減、提案の個別化の3つから始めると成果につながりやすくなります。担当者の経験とデータを組み合わせ、信頼づくりは人が担う形が現実的です。嵐 保憲2026-10-25戦略 / データAIは経営の参謀になるか? データに基づく経営の進め方AIは、データを集めて選択肢と根拠を示す参謀役として頼りになります。一方で、何を問い、どれを選び、誰に任せるかは経営者の仕事です。データに基づく経営を始める手順と、AIとの役割分担をまとめました。嵐 保憲2026-10-25人材 / 組織と文化AIと一緒に働く力を育てる 今日から始める3つのリスキリングAI時代のリスキリングは、AIを使いこなす力、課題を見つけて仮説を立てる力、人と信頼を築く力の3つを伸ばすのが近道です。国の指針や調査をもとに、個人と会社がそれぞれ始められることを解説します。桐谷 彰人2026-10-25戦略 / ユースケースと効果AIの導入で成果を出す会社は何が違うのか? 公開事例から見る進め方AIの導入で成果を出している会社は、解決したい課題から始め、現場を巻き込んで小さく試し、使いながら直し続け、効果を数字で確かめています。公的な調査と公開事例をもとに、その進め方をまとめました。嵐 保憲2026-10-25
段階の目安と次の一歩は一般的な参考情報です。会社の状況により、取り組みの順番や内容は変わります。